と、言うわけで本日2回目更新!
お待たせしました、『お姉ちゃんと一緒』SS第2段です。
例の如く、書いて下さってるのはあいす様です。
ありがとうございます!
新しくお姉ちゃんカテゴリ作っちゃった方がいいのかしら…!?
とか思いつつ今はそのまま(殴
というわけで、下から素敵SSガッツリ読んじゃって下さいませ!w
お待たせしました、『お姉ちゃんと一緒』SS第2段です。
例の如く、書いて下さってるのはあいす様です。
ありがとうございます!
新しくお姉ちゃんカテゴリ作っちゃった方がいいのかしら…!?
とか思いつつ今はそのまま(殴
というわけで、下から素敵SSガッツリ読んじゃって下さいませ!w
お姉ちゃんと一緒
『花より団子 Part.2』
『花より団子 Part.2』
フェイト「はあ…」
何をやっているんだろう、私は。
バル[Sir.]
フェイト「うん…」
はやてにもお姉ちゃんにも、悪いことをしてしまった。
あれじゃ…逃げたみたいだ。
フェイト「私ってつくづく……」
だめな子だな。
そう言いかけたが、 なんだかそれじゃ母さん達に失礼だと感じてやめた。
自販機でジュースを買って、近くのベンチに腰掛ける。
フェイト「ねえ、バルディッシュ」
コゥン、と淡い発光。
フェイト「私……」
フェイト「どうすればいいんだろう?」
……応答はない。
答えを探して周りを見渡してみても、 そんなものはどこにも見当たらなかった。
ただ散るだけの桜と、
ただ吹き抜けて行くだけの風。
答えは『私』以外にはない。
そんなことは、最初から判っている。
でも――やっぱり答えは見つからない。
『なのはを独り占めすると、お姉ちゃんが嫌がるから』
最初は、それがお姉ちゃんのことを苦手な理由だった。
でも、今はなんとなく違う気がする。
いや…それもあるけど、根源はもっと違うところなんだと思う。
しばらく考えて、意外なほどあっさりと答えにたどり着いた。
フェイト「……こんなに、簡単なことだったんだ」
そう。
それは、さっきまでの思考はなんだったんだとすら思える、 簡単な解答(こたえ)。
――あの人と私は、真逆すぎるんだ。
いつまでも後ろを向いたままの私と、 前をしっかりと見据えて歩くお姉ちゃん。
フェイト「でも、やっぱり割り切れないな……」
『あんなこと』がなければ、私は前を見ていられたのだろうか。
あんなことが――
◇
あれは、確か五年前の春。
お姉ちゃんと二人で、 ミッドにある母さんの研究所へ遊びに行った日。
フェイト「みて、おねえちゃん!」
アリシア「あ、カシオンだね!それもこんなにたくさん…」
お姉ちゃんは、カシオン…地球でいうつくしを笑顔で眺めている。
その目は、食べ物を見る目だった。
ご丁寧に、既に何本か摘み取っている。
フェイト「おねえちゃんは『はなよりだんご』だね」
アリシア「『花より団子』?何それ?」
返事をしながらも、 お姉ちゃんはカシオンを摘み取ることを忘れない。
フェイト「ほかのじげんのことばなんだって。ほんでよんだんだ。 いみはたしか…『風流より実利のほうをとること』だったかな?」
アリシア「ふぇ?」
わけがわからないという表情。
フェイト「だから『 花を見るよりも美味しいものを食べるほうがいい』ってこと。 おねえちゃんはそうでしょ?」
アリシア「うんっ!そうだね!」
うわぁ…素晴らしい笑顔。
眩しいくらいだ。
アリシア「さて」
アリシア「カシオンもいっぱい採れたし、戻ろっか」
フェイト「うん!」
フェイト「……あれ?」
カシオンの群に隠されてて見えなかったのか、 そこには今まで無かった蒼く輝く宝石があった。
よく見ると、何か書いてあるような気もする。
私はそれを手に取った。
フェイト「『Ⅶ』」?
フェイト「おねえちゃん、 なんかすうじがかいてあるきれいなほうせきが…」
アリシア「…ッ!」
アリシア「フェイト、それ、早く離して!」
言うより早く、お姉ちゃんの手が私の持つ蒼い宝石を弾く。
次の瞬間、私が見たのは――
まばゆいばかりの閃光と、お姉ちゃんの影だった。
◇
フェイト「………」
視界が開く。
でも、まだぼやけてよく見えない。
プレシア「フェイト…良かった」
プレシア「目が覚めたのね」
……母さん?
周りを見る。
洗練された白い壁と、天井。
小さな私でも、 ここが病室だと気付くのにそれほどかからなかった。
フェイト「おねえちゃんは…?」
アリシア「ここにいるよ」
ああ、良かった…。
怪我をしたのは、私だけか…。
プレシア「無理をしないでね」
フェイト「うん…」
身体のあちこちが軋む。
幼い身体だけに、すぐにでも壊れそうだ。
プレシア「少し休みなさい、フェイト」
フェイト「うん…」
少しずつ、私の意識が闇に落ちていく。
アリシア「おやすみ」
フェイト「うん…」
完全に、私の視界は黒に染まった。
◇
プレシア「アリシア」
アリシア「うん、母さん」
…お姉ちゃんに、母さん?
何をしているんだろう。
寝呆けてて、よく聞こえない。
プレシア「フェイトを助けてくれて、ありがとう」
アリシア「私は、大好きな妹を助けただけだよ」
プレシア「……ええ」
アリシア「ところで、母さん」
アリシア「さっきのはやっぱり…」
プレシア「………」
母さんの、悲しみに満ちた表情。
プレシア「…そうよ」
そして、重苦しく口を開いた。
プレシア「ロストロギア――」
プレシア「『ジュエルシード』…」
=つぶやき=
プレシアとフェイトの絡みは泣けますよね。
A'sの優しいプレシアを見たときは、 涙がどれだけ溢れ出たことか…。
さて、Part.2です。
テーマ上しょうがなくはあるんですが、 全体的に暗くなってしまった印象で、 そこは反省ポイントだと自分でも思っています。
フェイトをネガティブにしすぎちゃいましたし!
違う違う、フェイトはきっともっと暴走する子なんだ、きっと…。
前回し忘れたので、補足。『お姉ちゃんと一緒』 でのツヴァイはなのは達が10歳の春の時点で生後2ヶ月というこ とになってます。
本来ならもっと後にリインフォースⅡは誕生するんだけど、 そこはまあしゃーない!(ぇー
因みに、あいすの頭の中では
アリシア 16歳
リイン 17歳
ってことになってます。
アリシアがちと高すぎ?かもですが
Return to myself
あいす
何をやっているんだろう、私は。
バル[Sir.]
フェイト「うん…」
はやてにもお姉ちゃんにも、悪いことをしてしまった。
あれじゃ…逃げたみたいだ。
フェイト「私ってつくづく……」
だめな子だな。
そう言いかけたが、
自販機でジュースを買って、近くのベンチに腰掛ける。
フェイト「ねえ、バルディッシュ」
コゥン、と淡い発光。
フェイト「私……」
フェイト「どうすればいいんだろう?」
……応答はない。
答えを探して周りを見渡してみても、
ただ散るだけの桜と、
ただ吹き抜けて行くだけの風。
答えは『私』以外にはない。
そんなことは、最初から判っている。
でも――やっぱり答えは見つからない。
『なのはを独り占めすると、お姉ちゃんが嫌がるから』
最初は、それがお姉ちゃんのことを苦手な理由だった。
でも、今はなんとなく違う気がする。
いや…それもあるけど、根源はもっと違うところなんだと思う。
しばらく考えて、意外なほどあっさりと答えにたどり着いた。
フェイト「……こんなに、簡単なことだったんだ」
そう。
それは、さっきまでの思考はなんだったんだとすら思える、
――あの人と私は、真逆すぎるんだ。
いつまでも後ろを向いたままの私と、
フェイト「でも、やっぱり割り切れないな……」
『あんなこと』がなければ、私は前を見ていられたのだろうか。
あんなことが――
◇
あれは、確か五年前の春。
お姉ちゃんと二人で、
フェイト「みて、おねえちゃん!」
アリシア「あ、カシオンだね!それもこんなにたくさん…」
お姉ちゃんは、カシオン…地球でいうつくしを笑顔で眺めている。
その目は、食べ物を見る目だった。
ご丁寧に、既に何本か摘み取っている。
フェイト「おねえちゃんは『はなよりだんご』だね」
アリシア「『花より団子』?何それ?」
返事をしながらも、
フェイト「ほかのじげんのことばなんだって。ほんでよんだんだ。
アリシア「ふぇ?」
わけがわからないという表情。
フェイト「だから『
アリシア「うんっ!そうだね!」
うわぁ…素晴らしい笑顔。
眩しいくらいだ。
アリシア「さて」
アリシア「カシオンもいっぱい採れたし、戻ろっか」
フェイト「うん!」
フェイト「……あれ?」
カシオンの群に隠されてて見えなかったのか、
よく見ると、何か書いてあるような気もする。
私はそれを手に取った。
フェイト「『Ⅶ』」?
フェイト「おねえちゃん、
アリシア「…ッ!」
アリシア「フェイト、それ、早く離して!」
言うより早く、お姉ちゃんの手が私の持つ蒼い宝石を弾く。
次の瞬間、私が見たのは――
まばゆいばかりの閃光と、お姉ちゃんの影だった。
◇
フェイト「………」
視界が開く。
でも、まだぼやけてよく見えない。
プレシア「フェイト…良かった」
プレシア「目が覚めたのね」
……母さん?
周りを見る。
洗練された白い壁と、天井。
小さな私でも、
フェイト「おねえちゃんは…?」
アリシア「ここにいるよ」
ああ、良かった…。
怪我をしたのは、私だけか…。
プレシア「無理をしないでね」
フェイト「うん…」
身体のあちこちが軋む。
幼い身体だけに、すぐにでも壊れそうだ。
プレシア「少し休みなさい、フェイト」
フェイト「うん…」
少しずつ、私の意識が闇に落ちていく。
アリシア「おやすみ」
フェイト「うん…」
完全に、私の視界は黒に染まった。
◇
プレシア「アリシア」
アリシア「うん、母さん」
…お姉ちゃんに、母さん?
何をしているんだろう。
寝呆けてて、よく聞こえない。
プレシア「フェイトを助けてくれて、ありがとう」
アリシア「私は、大好きな妹を助けただけだよ」
プレシア「……ええ」
アリシア「ところで、母さん」
アリシア「さっきのはやっぱり…」
プレシア「………」
母さんの、悲しみに満ちた表情。
プレシア「…そうよ」
そして、重苦しく口を開いた。
プレシア「ロストロギア――」
プレシア「『ジュエルシード』…」
=つぶやき=
プレシアとフェイトの絡みは泣けますよね。
A'sの優しいプレシアを見たときは、
さて、Part.2です。
テーマ上しょうがなくはあるんですが、
フェイトをネガティブにしすぎちゃいましたし!
違う違う、フェイトはきっともっと暴走する子なんだ、きっと…。
前回し忘れたので、補足。『お姉ちゃんと一緒』
本来ならもっと後にリインフォースⅡは誕生するんだけど、
因みに、あいすの頭の中では
アリシア 16歳
リイン 17歳
ってことになってます。
アリシアがちと高すぎ?かもですが
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あいす
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